懐かしい少女漫画「あんみつ姫」他出張買取(愛知県瀬戸市)

2025年9月2日 5:03 pm

2025年9月2日(火曜日)
瀬戸市のお客様宅で買取した品を引き続き紹介してまいります。
光文社の少女漫画雑誌「少女」にて連載された「あんみつ姫」の第2巻。
東京漫画出版「続 リンゴ園の少女」です。

 

リンゴ園の少女

表紙にもある通りラジオドラマ「リンゴ園の少女」の漫画です。
(ラジオ放送劇)
ラジオ東京(現在のTBSラジオ)で1952年(昭和27年)4月3日から放送されました。

リンゴ園の少女

番組の録音は残念ながら残っていないそうです。
翌月の5月1日には日本コロムビアから歌唱、美空ひばり、主題歌「リンゴ園の少女」、B面「リンゴ追分」が発売されて70万枚の大ヒット。
B面の「リンゴ追分」はリンゴ園の少女の挿入歌でしたが、主題歌より、こちらのほうが人気があったそうです。
当初は全19話の予定でしたが、大ヒットにより、延長が決定し、年末の12月25日、全39話が放送されました。
美空ひばり主演で映画化もされており、ラジオドラマ終了の約1ヶ月前の11月20日に公開。

NHKラジオでは「君の名は」が同じ時期に放送され、人気を二分した形となりました。

「リンゴ園の少女」裏表紙

「リンゴ園の少女」奥付

昭和28年8月30日発行。

 

あんみつ姫

続きまして、光文社から刊行された「あんみつ姫」第2巻です。
光文社から少年に続き1949年(昭和24年)2月号に少女は創刊されました。
創刊時から長谷川町子の「仲よし手帖」。

(講談社「少女倶楽部」で1940年(昭和15年)1月号から1942年(昭和17年)12月号まで連載。
休載をはさみ、終戦後、光文社の月刊漫画雑誌「少女」1949年(昭和24年)創刊号から1951年(昭和26年)まで連載されました)。

が連載されていましたが、更なる一手を模索し、長谷川と同じ田河水泡の門下から白羽の矢を定めます。
田川水泡の内弟子で長谷川にとっては兄弟子にあたる倉金章介です。
(昭和9年に独立)
(長谷川町子は昭和10年から田川水泡の内弟子となり、11か月目でホームシックにより家元に戻られました)

編集者と倉金は綿密に打ち合わせを行い、昭和24年当時の世相(衣料品不足、甘味物の不足)を逆手にとり、ファンタジー色の強い物語を企画します。
舞台設定は江戸、キャラクターの名称は子供たちが愛してやまない、あんみつ、カステラ、まんじゅう、しお豆等です。
創刊から第4号の5月号から「あんみつ姫」の連載が開始され、読者は少女に限定される事無く少年達にまで人気は波及し、1万部程度だった発行部数は70万部以上の大躍進を遂げる事となります。

倉金は「あんみつ姫」誕生の前年(昭和23年)にご結婚され、翌年(昭和24年)の2月にはめでたく長男が誕生しています。
ですので、この年に息子と娘が授かったような気がするのは私だけでしょうか?
茶坊主のまんじゅうの弟である、見習い茶坊主の、しお豆は倉金の息子がモデルだそうです。

 

2年後の1951年(昭和26年)12月30日~ラジオ東京(現在のTBS)でラジオドラマが放送され、少女連載中の期間には雪村いづみ主演で2本の映画が公開されました。

 

連載は1955年(昭和30年)4月号まで続きましたが、光文社から単行本は二冊しか刊行されませんでした。

あんみつ姫

「あんみつ姫」裏表紙

 

「あんみつ姫」奥付

昭和27年12月25日初版発行。
知人が所有している「あんみつ姫」の2巻は第8版発行との事で、増刷につぐ増刷の状況が目に浮かぶようです。

その後のあんみつ姫ですが、1年後の1956年(昭和31年)に掲載誌を集英社「りぼん」、1958年(昭和33年)には同社の芸能雑誌「明星」に発表の場を変えてゆき、1962年(昭和37年)4月号まで続きました。

カバーに破れ、傷みがありますが、この時期の出版物に多い貸本上がりでは無い事、経年を加味しますと良品です。
両方とも減額はせずに奮発したお値段をおつけ致しました。

瀬戸市のお客様のご家族の本は前述の通り、状態も良く、コレクターのお眼鏡に叶う本です。
この度はお売り頂き、誠にありがとうございます。
次回は現在熱いジャンルの怪獣他ソフビ人形を紹介致しますので、宜しくお願い申し上げます。