「五山禅僧伝記集成」仏教書買取

買取総額

10000

先日は名古屋市内の寺院からお声をおかけ頂きました。
仏教書~盆栽等に関する書籍がおありとの事で、ご住職がご希望とされる訪問日時を打ち合わせ、お約束した次第です。
実際にお伺いしたところ、歴史上の偉人とも結びつきがある寺院で、広い境内地に弊店の貨物車を招き入れて下さり、感謝に堪えません。
この度は物置に入れられていた書籍の一部を片付ける事になったそうで、捨ててしまうのも忍びないので、お役に立てる本がありましたらとお願いされました。
約600冊ほどの書籍がございましたが、この中から現在も再利用出来る本を150冊ほど選び出させて頂きました。

 

こちらの150冊から、流通数が少なく、市場でも見かけない仏教書が30冊ございましたので、実際に取引されている金額をお調べし、検丁の上、買取金額を定めてまいりました。

30冊の中から、一番評価させて頂いた書籍は講談社から1983年(昭和58年)に刊行された「五山禅僧伝記集成」玉村竹二著となります。
思文閣から2003年(平成15年)に新装版として税込み10450円で、復刊されておりますが、こちらも品切れの為、買取金額として1万円をご提示しました。

 

1983年に刊行された講談社版は、長らく品切れだった上に定価は24000円。
対して思文閣版は半額以下で消費税を合わせて10450円ですので、復刊を待ち望んでいた方々はとても喜ばれた事でしょう。

五山といいますと京都の寺院が中心となり中国の宋、元時代の禅籍を復刻した五山版がすぐに頭に浮かんでしまいます。
木版印刷で、古書的にも嵯峨本と並び、貴重な書物となります。
1287年(弘安10年)に「禅門宝訓」を開板してからは多数出版されました。
1428年(応永35年、または正長元年)頃から往時の盛行が影をひそめ、応仁の乱以降は全く刊行されなくなったとwikipediaにございます。

本書の「五山禅僧伝記集成」は五山文学、禅宗史研究の最高権威者の永年に渡る業績を集約と五山僧を中心に719人の伝記を収録とあり、思文閣の紹介ページを参考に一部内容を記しました。

ホームページ上の設定で買取総額とありますが、こちらの1冊のみの買取金額です。
状態も申し分無く、郵送用箱に染みがある程度でした。
(買取金額を保証するものではなく、参考程度にお考え下さい。その時の流通状況、状態においても買取金額は変化致します。2025年7月15日に買取致しました)

 

 

レトロ河島は古書河島も運営しており、珍しい書物の買取も積極的に行っております。
愛蔵書の整理、ご売却の際は是非ご相談下さい。
この度は佛教書他をお売り頂き、誠にありがとうございます。

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